出版社:法政大学出版局
発行日:1973年10月初版
ページ数:293P
著者:井上宗和
定価:980円(当時)、+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古代城塞・城柵から近世大名の居城として集大成されるまでの日本城郭史を発生論的観点から捉え直し、建築、美術、都市、経済、政治、戦闘の各領野で果たしてきたその役割を再検討するとともに、ひろく世界城郭史の展望の中に位置づけ、独自の<城郭学>を展開する。」
日本城郭協会理事である井上氏による城郭論。今では「天守」というところを「天守閣」といっているところに少々時代を感じる。
[目次]
はじめに
第一章 城の発生と発達
第二章 ヨーロッパの城の推移
第三章 日本の城の推移
一 古代
二 中世
三 近世
四 近代
第四章 城の種類と分類
第五章 城の機能と構造
一 城の抽象的機能
二 城の具体的機能と構造
第六章 築城の思想
第七章 築城の技術
一 城地の選定
二 構築計画
三 土木工事
四 建築工事
五 築城の人的構成
六 復興天守閣
七 ヨーロッパの城の建築技術
八 現存する十二の天守閣の構造と様式
第八章 築城の経済
一 築城の経済
二 近世大名の築城の財源
第九章 城と都市
一 集落と城
二 城と城下町
三 城下町と産業
四 城下町の現況
第十章 城と文化
一 城の文化的貢献
二 城と美術
第十一章 城と戦争
一 日本の主な攻城戦
二 日本の攻城法と攻城兵器
三 ヨーロッパ、オリエントの攻城と兵器
付章
日本の城年表
主要城址所在一覧
城の定義(あとがきにかえて)