国指定史跡石動山文化財調査報告書 -八代仙ダム建設計画関連-

国指定史跡石動山文化財調査報告書 -八代仙ダム建設計画関連-
編集・発行:石動山文化財調査団、富山県氷見市教育委員会
発行日:1989年3月初版
ページ数:438P+付図2枚
定価:4,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「いまや幻の山となってしまった石動山、かつては神霊の鎮まる聖地として多くの信徒から崇拝されてきたこの山は、霊験な信仰と歴史の山として、いまもなお、私たちの心に迫りくるものがあります。一山が滅んで百余年経ったいま、石動山とはたいへん縁りの深い氷見市にも、越中側の表参道として栄えた大窪道や石動山の奥の院と称された八大山行場跡、そして石動山信仰と深いかかわりのある遺構や遺物、伝承地などが多く残されています。このたび、ダム建設計画に関連して、石川県域の国指定史跡石動山の一部が水没予定地となることから、これを含めた石動山信仰遺跡にかかる文化財調査が、石川・富山両県の協力によって行われたのであります。」
氷見市による石動山の遺跡調査の第二弾。水没地域の調査報告だけではなく、石動山に関する古文書や民俗伝承など、先の報告書「富山県石動山信仰遺跡遺物調査報告書」以降の調査結果もまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館友の会刊行図書ホームページ


[目次]
図版
発刊にあたって
序章 遺跡の環境と調査の経緯
一 位置と環境
二 調査の経緯
第一章 地形・地質
一 地形の概要
二 地質の概要
三 八代仙地域の地形
四 八代仙地域の地質
五 地形・地質に係る文化財所見
第二章 生物
一 植物
二 鳥獣
三 昆虫
第三章 埋蔵文化財
一 八代仙周辺の調査
二 八代仙行場跡
第四章 古文書
一 由緒と縁起
二 合戦と石動山城
三 本末関係
四 伽藍と院坊
五 衆徒と神主
六 寺域と山論
七 地域米と村方
第五章 造形資料
一 石塔類
二 彫刻
三 工芸品
四 絵画
五 書跡
第六章 民俗伝承
一 石動山麓長坂村の民俗
二 八代仙周辺の地名について
三 八代仙周辺地域の信仰と生業
付図
氷見市八代仙ダム周辺の地質図
氷見市宇波川上流地質図