出版社:法政大学出版局
発行日:1975年4月初版
ページ数:214P
著者:田淵実夫
定価:1,300円(当時)+税、3,200円(現在)+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本の風土に見事に溶け込んで<自然>を護りつづけてきた石垣の造成をめぐって、無名の石工たちの幾百年にわたる労苦の歩みを辿りつつ、その多彩な機能と独特な構成美の形成されるみちすじを探り、わが国生活文化の底辺を支えた民衆のおどろくべき知恵のかずかずを発掘する。」
石垣ときけば城郭石垣を思い出すのだが、現在でもあらゆるところに石垣は見られる。そうした石垣全般の歴史を学ぶつつ、城郭石垣の成り立ちに思いをはせる。
[目次]
第一章 石垣の民俗
[一] 石の利用史
[二] 石垣師の活動
[三] 石垣の発達
[四] 石工の技術
[五] 石垣の美と地方差
第二章 石積みの古法
[一] 石積みの基本方針
[二] 石積みの入念工作
[三] 石採りの技術
第三章 石垣の文化
[一] 石垣への郷愁
[二] 石垣の文化
石工用語集