出版社:吉川弘文館
発行日:2007年10月初版
ページ数:316P
著者:笠谷和比古
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『天下分け目』と謳われてきた関ケ原合戦と、徳川幕藩体制の確立のために不可避であった大坂の陣。両合戦をめぐるさまざまな定説に新たな見解を示し、豊臣・徳川が覇権をかけて繰り広げた複雑な政治ドラマの真相に迫る。」
[目次]
プロローグ 天下分け目の戦
Ⅰ 関ヶ原合戦前夜の政治情勢
1 秀吉死去前後の状況
2 豊臣七将の三成襲撃事件
3 家康、「天下殿」となる
Ⅱ 会津征討と三成の挙兵
1 上杉景勝の動向と会津征討
2 三成の挙兵と西軍の展開
3 小山の評定
4 東西両陣営の軍事展開
5 全国各地の合戦
Ⅲ 関ヶ原合戦
1 東軍の展開と家康の江戸滞留
2 徳川秀忠部隊の展開
3 岐阜合戦と家康の出陣
4 関ヶ原合戦
Ⅳ 徳川幕府の成立と二重公儀体制
1 合戦後の領地配分とその地政学的構造
2 家康の将軍任官と徳川幕府の成立
3 秀頼の政治的地位と二重公儀体制
Ⅴ 大坂の陣
1 大坂の陣の派生理由
2 方広寺鐘銘事件
3 大坂冬の陣
4 大坂夏の陣
エピローグ 幕藩体制形成における両合戦の意義
1 関ヶ原合戦および大坂の陣をめぐる新見解
2 関ヶ原合戦および大坂の陣と徳川幕藩体制