出版社:山陽新聞社
発行日:1994年7月初版
ページ数:302P
著者:森本繁
定価:1,650円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「郷土史家の通弊は、自分が研究し、発掘した歴史的帰結を確信するあまり、他人の研究や理論に耳を傾けようとしないことである。年少者には比較的にそうした傾向は少ないが、もしあるとすれば、その人の歴史家としての進歩はとまってしまう。もう古希に近い年齢に達して、わたしにもそのような傾向が多分にある。そうした観点で自省の意味を含めて、備後の歴史を見つめ直したのが、この書物である。」
[目次]
芦田川
片山病
備後守守護の系譜
備後の国人衆
備後神辺合戦
毛利氏の備後制圧
杉原盛重
藤井皓玄
村上左衛門大夫祐康
鞆公方義昭
漂泊の生涯
備後渡辺氏の由緒
備後戦国の終焉
放浪武者
備後往来
備中往来
福島正則の入封
福島から水野へ
福山築城
福山草創期の群像
開発にかけた夢
本荘杢左衛門重政
憐情の悲願
水野家殉死騒動
水野勝種の治政
水野家落去始末
宴のあと
妙蓮寺秘話
戴恩略記
沢潟から鷹の羽へ
違い鷹の羽の藩主
享保の農民一揆
天領の農民一揆
宝暦の農民一揆
安部正倫の治政
農民一揆の犠牲者
天明農民一揆
一揆の凱歌
遠藤弁蔵
田辺玄庵
諸国無類の義倉