戦国の城を歩く

戦国の城を歩く
出版社:筑摩書房
発行日:2003年4月初版
ページ数:199P
著者:千田嘉博
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城郭研究とは、研究分野としてたいへん若く、活気にあふれています。ところで、みなさんは中世や戦国時代の歴史を研究するといえば、まず文字史料にもとづいた方法を思いうかべるのではないでしょうか。これにたいして城郭研究は、城跡からわかってくることを資料として歴史の解明を目指します。つまり遺跡としての城跡からはじめる研究なのです。城郭研究の現場では、多分野におよぶ資料群の検討をひとりで行ってしまう、『ひとり学際研究』が流行しています。考古学の研究者も文字史料をあつかい、文献史学の研究者も遺構・遺物を資料にして歴史を組み立てます。考古学や文献史学といったいずれの学問を基盤にしても、城や城下のかたちをつかむことはあたりまえで、そこから何を読みとって、何を解明するかが問われています。この本を通じて、日本列島のいたるところに残る埋もれた城跡を体験し、歴史を考える楽しさを、みなさんと共有したいと思います。」
文体は非常に平易で、楽しみながら読み進めることができます。城の楽しみ方がわかる城郭研究の入門書です。
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[目次]
はじめに
第一章 城にたどる歴史
第二章 城の探検
第三章 花の御所から戦国期拠点城郭へ
第四章 城の語る天下統一
第五章 世界の中の日本の城
あとがき