出版社:新人物往来社
発行日:2001年3月初版
ページ数:307P
監修:網野善彦
編集:山梨県韮崎市教育委員会
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1999年11月7日、韮崎市・韮崎市教育委員会・史跡新府城跡保存整備委員会の主催で『戦国の浪漫 新府城-ふるさとの城を語ろう』と題し、韮崎市文化ホールにおいて開催されたシンポジウムの諸報告を中心に、各分野の専門家たちの論稿を加えて編集された本書は、まさしくこうした新たな歴史学の動向の中で生まれた成果の一つであるといってよかろう。」
武田氏を滅ぼしたということで低評価の勝頼であるが、最近再評価の動きが次々と出てきている。本書もその一端として、本拠であった新府城から勝頼を再評価しようとしている。
[目次]
日本中世社会における武田氏
武田勝頼と新府城
新府城と武田氏の築城技術
新府城の出土陶磁器が語ること
新府城跡整備への展望
武田勝頼の再評価
新府城とこれからの中世城館跡研究
新府城の自焼・自落
新府築城と真田昌幸
新府城跡の発掘調査
新府城と武川衆
武田氏館跡の調査成果
山梨県内における史跡整備の現状