出版:駟路の会
発行日:1976年5月初版
ページ数:118P
著者:西木馨
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「最近英賀城の歴史と、城主三木氏に就きまして、従来の説に研究が加えられ、新しい説が発表されるようになりました。これはとりもなおさず、英賀城の歴史に対する、世論と関心の高まりを示すもので喜びに堪えません。然るにその大かたは文献と、古文書を資料として作られるせいか、机上論に終っているように思われてなりません。これは地元住民の責任で、地元住民がもっと積極的に郷土の歴史に取組み、埋れた遺蹟や資料、その他口伝に残るもの等を公開して、郷土史の啓蒙に努めなくてはなりません。そうした観点から不肖・馨は、浅学微才を省りみず、再び英賀城史を書くことに致しました。」
地元の方による英賀城の歴史。姫路城史や飾磨郡史などからの抜粋が多いようですが、著者が集めた地元ならではの伝承も加えれており貴重な書籍です。今回古書として偶然入手できたものですが、地元図書館のほかはあまり出回っていないようです。
※Amazonに掲載されているのは同著者による資料編です。
[目次]
第一編 総説及沿革
第二編 城郭
第三編 吉川時代
第四編 赤松時代
第五編 三木時代
第六編 落城以後
第七編 系譜
第八編 歴代城主
第九編 落城以後の河野家
第十編 本徳寺亀山に移る
第十一編 河野家墓所
第十二編 遺蹟
第十三編 英賀年譜
附記 赤松氏、三木氏の文献と研究の読後感と英賀城史のまとめ