編集・発行:金沢市教育委員会
発行日:1990年3月初版
ページ数:59P+付図11枚
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢市の南西高尾町の背後に位置する高尾山は、今からさかのぼること五百年前『百姓の持ちたる国』の端緒となった長享の一揆の舞台として歴史に登場します。金沢市教育委員会では、これまで、昭和46年度に中世、近世の城郭、館、寺社跡の資料を収集し、その資料を基に昭和58年度から金沢市内の城郭調査を実施してきました。昭和58年度の調査までは、高尾城跡が『城山地区』そのものに存在したと考えられてきましたが、当調査で高尾山一帯の広範囲にわたり遺構が確認されたことから、一大城塞を形成していたことが判明しました。」
高尾城跡に関する分布調査報告書。特に発掘調査はされていないようだが、これ以後調査はされていないため、高尾城の城域はこの報告書がもっとも参考になる。
[目次]
一 高尾城跡概要
1 高尾城跡の位置
2 高尾城の歴史的背景
二 高尾城跡調査概要
1 ジョウヤマ地区
2 コジョウ地区
3 コジョウ背後地区
4 高尾山中央地区
5 城谷川源流地区
6 寺地地区
7 高尾山最奥地区
8 前山地区
9 額山地区
10 御廟谷地区
11 まとめ
三 調査地区記録写真
四 古文書編
五 附図
高尾城跡調査測量区分図
高尾城跡調査測量全図