戦国の戦い 関東・東北編 -目で見る戦場と戦略の全貌- <歴史群像>ビジュアル合戦シリーズ3

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出版社:学習研究社<br />
発行日:1996年9月初版<br />
ページ数:164P<br />
著者:工藤章興<br />
定価:1,553円+税<br />
オススメ度:★★★☆☆<br />
書評:<br />
「戦国期の城址に建造物が残っている例は皆無といっていい。比較的有名な城址でも、曲輪、石垣、土塁、空堀などの遺構が往時の姿をとどめていることはほとんどない、曲輪跡には樹木や雑草が生い茂り、石垣は苔むし、土塁や空堀は崩れ落ちている。素人目には、そこに城があったことさえわからない場合もある。古戦場も同様で、往昔を想像するのが不可能なほどに変貌してしまっている。しかし、現地取材は欠かせない。歴史関係の文章を書くときはなおさらだ。城址や古戦場は、後世に名を残した武将が、さらには無名の戦士たちが、さまざまな思いを胸中に抱きながら呼吸した数百年前の現実空間なのである。山登りを避けられない戦国時代の取材は、正直いって苦労や苦痛をともなう。だが、現地に立ったとき、そんなものはたちどころに吹っ飛んでしまう。戦国武将が生活し、あるいは生死を賭けて戦ったのと同じ場所に身を置いているという感慨が、胸懐にじわりと広がっていくのである。歴史ファンにはこたえられない一瞬だ。」<br />
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[目次]
関東の雄・後北条氏、小田原に芽生える
北条氏綱・氏康、武蔵に飛び出す
智将北条氏康、北武蔵を度捲す!
“武田菱”戦国甲斐の地に踊り出す!
甲斐の”猛虎”信濃に牙を剥き出す!
信濃の二大勢力、晴信に駆逐される!
関東管領・謙信、関東経略に失敗!
信玄、西上を企図して小田原を攻める
信玄上洛の夢、駿河に開き始める!
家康、遠江から武田勢を一掃す!