城下町 諸国城下町絵図の底にひそむもの!

城下町 諸国城下町絵図の底にひそむもの!
出版社:学生社
発行日:1972年5月初版、1990年6月再版
ページ数:234P
著者:矢守一彦
定価:初版780円、現在1,650円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「各地に点在する城下町はどのように成立したのだろうか。残された城下絵図は何を語るのか・関ヶ原役後、戦国時代に終止符をうち新たにはじまる城づくり町づくりの歴史、そのかげに土地を追われ築城工事に刈りだされた民衆のなげきと苦しみ、城にかける武将の野望と盛衰が秘められていた。石田氏居城<戦国期型>の佐和山城とその徹底破壊のあと築かれた彦根城を中心に、仙台・会津若松・米沢・江戸・大坂・名古屋・岡山・萩など諸国城下町を<総郭型><内町・外町型><郭内専士型><開放型>の系列に分析し、城下絵図の間に埋れた城下町の変遷を掘りおこしながら、そこに集約された幕藩社会体制の歴史を再現する。」
城下町など都市プランの研究に造詣の深い矢守氏の初期の発表作。あくまで私見という立場を強調されているが、学ぶ部分も多い書である。矢守氏の他の著作も参考になる。
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[目次]
序章 「当御城下近辺絵図附札 写」のこと
一 移動する城と町
二 城づくりのかげに
三 城づくり町づくり
四 城下町は変化する
五 諸国の城下町プランを追って
六 多核的な大城下
七 町割と屋敷割
終章 うつりゆくもの