出版社:学習研究社
発行日:2007年6月初版
ページ数:261P
著者:小和田哲男
定価:780円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「地図を片手に戦国の城を調査するとき、すぐそばまで近づいていることがわかっていても、城山への入り口がわからないということが結構ある。そのようなとき、近くで農作業をやっている人に『○○城はどう行ったらいいですか』と道順を尋ねるが、道順を教えてくれたあと、「でも、行っても何もないよ」という付け加えの一言が必ずといってよいほどある。『何もない』という意味は、近世の城のような天守や櫓などはないという意味で、『行ってがっかりするな』と親切に教えてくれているわけである。しかし、その『何もない』とされる戦国の城が、実は、歴史研究の宝庫だということを多くの人にわかってもらいたいとの思いで本書を書きあげた。」
[目次]
序章 城とは何か
第一章 戦国の城とはどのようなものか
第二章 戦国の城の築城法
第三章 戦国の城の普請と作事
第四章 戦国の城はどう機能したか -攻城戦と籠城戦-
第五章 戦国城下町の発展と惣構
第六章 戦国の城から近世の城へ