出版社:明文出版社
発行日:1992年3月初版
ページ数:189P
著者:長倉智恵雄
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書はわたくしのほぼ半世紀に及ぶ静岡県下古城探訪の総集編というべきものである。古城とくに山城は実際に歩いて、この目でたしかめないと、城の実体は掴めない。文書や絵図面ではどうしても解けない歴史の謎も現地を歩くことによって、自然にわかってくるから不思議である。本書では南北朝期と戦国期の城郭を中心に探訪したが、古代寺院城郭や鎌倉の御家人の居館、さらに近世幕藩体制下の大名の居城も含め合わせて八八箇所の城について述べた。」
[目次]
富幕山中の古代寺院城郭
源平争覇のころ 鎌倉御家人たちの城館
遠州南党の牙城 浜名湖北の諸城
北党軍の進撃を阻む 駿河南党の拠点と今川氏の城
天下を震撼させた 伊豆の畠山三城
戦国の梟雄 北条早雲の城
駿遠地方における 武田氏系古城
東海一の弓取り 今川氏の支城
伊豆の港に築かれた 後北条氏の海賊城
地方色豊かな在地土豪の城
箱根十城の中の後北条氏の城
駿東の名族 大森氏の城
ほんとに小さな小さな城を訪ねて
江戸時代を治めた 近世の城めぐり
大御所家康の駿府築城秘話
駿遠豆主要古城館跡一覧表
関係諸氏略系図