出版社:青春出版社
発行日:2005年11月初版
ページ数:237P
編者:歴史の謎研究会
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史のなかには、誰もが信じている”常識”なのに、『じつはウソ』『誤り』という話が少なくない。たとえば、織田信長の『桶狭間の戦い』。信長は、この戦いで、今川軍を”奇襲”して今川義元の首を挙げたと思っている人が多いだろう。ところが、これは間違い。今川方もそこまで愚かではなく、織田軍の動きをしっかり把握していたのだ。信長は動きを知られたうえで、敵陣を正面攻撃、今川の大軍を破ったのである。他人の話を鵜呑みにしたり、物語で知った話をそのまま信じると、とんだ歴史のウソにだまされることになりかねない。教科書から時代劇まで、歴史の新常識を詰め込んだこの本で、歴史の本当の面白さを発見してほしい。」
[目次]
1 戦国時代の常識のウラ
長篠の戦いで信長が勝ったのは、鉄砲の三段打ちが決め手ではない
2 歴史教科書の常識のウラ
「鎌倉幕府は1192年に成立した」とは言い切れない
3 時代劇の常識のウラ
赤穂浪士は、吉良邸討ち入りの前、蕎麦屋に集合したというのはウソ
4 歴史の人物関係の常識のウラ
織田家が平氏の出身だというのは作り話
5 世界史の常識のウラ
ナポレオンのロシア遠征が失敗したのは、冬将軍のせいではない
6 あの人物の常識のウラ
柴田勝家が、瓶を割って士気を鼓舞したというのはフィクション
7 歴史教養の常識のウラ
元軍の敗退の原因は、神風が吹いたからではない