ビジュアル版 城の日本史

ビジュアル版 城の日本史
出版社:角川書店
発行日:1995年6月初版
ページ数:198P
編者:内藤昌
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「従来、この種の本は、城の軍事的要素のみを強調して、人間社会の集住様態としての都市の性格を、ほとんど無視してきている。これは、日本城郭史の研究が、第一次から第二次におよぶ世界大戦中の軍国主義はなやかな時代に始まったことに起因しているのであるが、不思議なことに、そのいわば旧弊が今日でも活きている。しかし、城の都市的建築が造られた宗教・政治・経済の社会的背景、すなわち日本史的意義を、単に戦うことの機能以上に評価しなくてはならなくなっている。本書は、そうした体系的視座による研究成果をもとに、可能なかぎりフィジカルに図説することを特色とする。」
最初にカラーページが数ページあるが、残りはモノクロである。ビジュアル版と銘打つだけあって写真が図が多く使用されているが、城郭史の渡期に出版された本であり、現在よりまとまった本が数多く出版されていることは事実である。安土城天守の復元で有名な内藤氏の編集によるものなので、内藤氏流城郭史として一冊購入するのがよいだろう。
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[目次]
Ⅰ章 城郭の歴史
Ⅱ章 城郭の構成
Ⅲ章 城郭の要素
Ⅳ章 日本名城譜
五稜郭
弘前城
仙台城
会津若松城
江戸城
松本城
駿府城
名古屋城
犬山城
高山城
金沢城
丸岡城
彦根城
安土城
聚楽城(第)
伏見城
二条城
大坂城
和歌山城
姫路城
岡山城
広島城
松江城
萩城
松山城
高知城
肥前名護屋城
熊本城
首里城