発行元:高崎市
発行日:1996年3月初版
ページ数:628P+付図4枚
編者:高崎市史編さん委員会
定価:4,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本巻は中世という時代に、高崎の地で造られ残されてきた、和田城・倉賀野城等の城館址、遺構・遺物等の考古資料、更には、阿久津町玄頂寺の五輪塔・浜川町来迎寺の宝篋印塔・山名町光台寺の石仏等の金石文資料、その他中世に関係する数多くの資料を一冊にまとめたものです。このような、中世考古資料の刊行は、中世資料の世界を豊かにするものとして、全国的にも例が少なく画期的な試みであります。」
先に中世Ⅱ(文書・記録)が発刊されているので、高崎の中世を調査するときは合わせて購入したほうがよいであろう。文字が多少小さいような気がするが、資料編であるから内容が充実させてページ数を減らすという方針があったのであろうから問題ないであろう。私は城館址編を目的にこの巻のみ購入したが、付図は国土庁の1/10000地図上に城館址の位置が書いてあるので重宝する。
高崎市 有償刊行物ホームページ
[目次]
概説
(一)はじめに
(二)城館址
(三)発掘遺跡と遺物
(四)金石等の信仰遺物
第一部 城館址
城館址利用の手引き
一 城館址の外観
二 城館址
第二部 考古資料
考古資料利用の手引き
一 遺物
(一)発掘調査遺跡
(二)分布調査
二 遺構
(一)発掘された館址について
(二)溝・堀・土塁
(三)発掘された内郭部分
(四)大型建物跡
(五)井戸跡
(六)竪穴状遺構
(七)地下式坑
(八)橋脚遺構
(九)堀切のない建物跡群
(一〇)農業関連遺構
(一一)墓跡
(一二)道遺構
三 遺物
(一)輸入陶磁器
(二)国産施釉陶器
(三)焼締陶器
(四)軟質陶器
(五)土師質土器皿
(六)瓦類
(七)木製遺物
(八)金属製遺物と金属生産関連
(九)銭
(一〇)石臼
(一一)石鉢
(一二)石硯
(一三)砥石
(一四)一石五輪塔
(一五)石燈籠
(一六)燈花器・香炉
(一七)ガラス
(一八)食の遺物
四 参考資料
(一)神社
(二)古道
(三)興禅寺境内古絵図
(四)服飾
(五)刀剣と甲冑
(六)家畜の遺存体
第三部 金石文
金石文利用の手引き
一 彫刻類
二 石造物
付図
中世城館址・遺跡・彫刻類・石造物分布図(1/10000)