出版社:国土地理協会
発行日:1966年11月初版、1975年6月13版、2006年2月21版
ページ数:232P
編者:文化庁文化財保護部
定価:1,000円+税(13版)、2,100円+税(21版)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今日、発掘の技術はめざましく進歩しているといわれる。これを小冊子に詳述することは困難なことであるが、あえてここに『埋蔵文化財発掘調査の手びき』を作成し、埋蔵文化財保護の一環に資することととした。」
文化庁による埋蔵文化財の発掘調査と報告についての手びきである。発掘調査がどのように行なわれているのか、発掘調査書をどう読めばよいのかを知るには絶好の書である。昭和41年の発行から改訂を重ねて現在は21版である。新しい版は最新の発掘方法を知るにはよいが、発掘調査書を読むに当って発行当時の手びきを参考にするために、いくつかの版を揃えるのもよいのではないだろうか。
[目次]
Ⅰ 埋蔵文化財の保護と発掘
1 埋蔵文化財の保護
2 埋蔵文化財の発掘
3 発掘調査のための手続
Ⅱ 発掘調査の準備
1 調査計画
2 分布調査
3 予備調査
Ⅲ 発掘調査の実施
1 発掘
2 遺跡の種類による発掘
3 調査の記録
4 発掘遺構の保存
Ⅳ 発掘遺物の処理
1 遺物の処理
2 実測
3 拓本
4 写真撮影
5 発掘後の保存管理
Ⅴ 調査結果の整理・発表
1 発掘調査に関連した成果の発掘
A 現地説明会
B 調査概報
C 展示会
2 調査報告書
A 報告書記載の要件
B 報告書の作成
3 収蔵施設等
4 模型製作
付録
1 法律・規則
2 法規解説と事務手続
3 埋蔵文化財事務手続系統図
4 調査費用の積算方法の一例
5 参考文献