発行日:1990年12月初版
ページ数:364P
編者:帝京大学山梨文化財研究所
定価:4,000円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本シンポジウムは、『戦国城下町と城』と題し、1988年8月6日(土)~8日(日)の3日間、山梨県石和町の帝京大学研修ハウスにおいて開催された。このシンポジウムは、中世城郭研究会及び帝京大学山梨文化財研究所の共催で、第5回『全国城郭研究セミナー』の一環として実施したが、8件の基調報告とそれをふまえた討議で構成されており、考古学・文献史学・歴史地理学及び城郭史等を中心にますます活発化の様相を呈しつつある戦国期城下町に対して、多方面から討論を重ねることができた。」
シンポジウムは、発表時の報告をなるべくそのまま収録しているようであり、非常に読みやすい。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内
[目次]
中部日本における稲作農耕の起源とその波及(序論)
「時代区分」考・序論Ⅱ
シンポジウム「戦国期城下町と城」
第1部 基調報告
仙台領「要害」の近世以前
下総本佐倉城について -「惣構」の検討-
有岡城下町の構造と都市史的位置付け
瀬戸内の港津都市と戦国期城下町 -讃岐香西浦と塩飽笠島浦-
中世城下町甲府の立地と都市プラン
八王子城と市と町
新潟県の戦国期城下町について -中小規模城下を中心にして-
戦国・織豊期の城下町について -城館址研究との関係をめぐって-
第2部 討議
戦国大名武田氏の金山支配をめぐって
焼畑跡地の植生復元に関する調査
増穂町明王寺薬師如来立像について