出版社:秀和システム
発行日:2007年3月初版
ページ数:358P
著者:田鍬享、東いずみ
定価:2,600円+税
オススメ度:★★★★☆
検証環境:Fedora Core 5+BIND+Postfix+Courier-IMAP+Apache
書評:
Linuxでメールサーバを構築する手法を詳細に解説している。いままでもメールサーバの導入について記載した解説書はあったが、POP、SMTP、IMAP、WEBメール、メールマガジン配信、LDAPアドレス帳とメールサーバに必要とされる機能を1冊で網羅した本はあるようでなかった。唯一、ウイルス対策について記載されていないのは残念ではあるが、今までメールサーバを構築するにあたり、数冊の書籍と特集の載った雑誌を手元に集め、不足な情報はホームページで検索するというように情報の収集に多大が時間が割かれていたことを考えれば、1冊で一通りの機能を設定できる本書は十分価値がある。
[目次]
第1章 BIND/djbdnsを使ったDNSサーバの構築
第2章 Postfix/qmailを使ったSMTPサーバの構築
第3章 Couier-IMAPを使ったIMAP/POP3サーバの構築
第4章 Apacheの導入
第5章 OpenSSHとPortForwarderを利用したSSHポート転送
第6章 メールの振り分けとスパム対策
第7章 Mailmanを利用したメール配信システム
第8章 mobileimapを利用した携帯端末でのIMAP
第9章 SquirreMaillによるWebメールシステム
第10章 Hyper Estraierを利用したメール前文検索
第11章 OpenLDAPを利用した住所録の共有