石垣が語る江戸城

石垣が語る江戸城
出版社:同成社
発行日:2007年3月初版
ページ数:382P
編者:野中和夫
定価:7,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
日本最大の城郭である江戸城。膨大な石垣群に焦点をあてて、多角的かつ詳細に分析。築城から災害復旧時における修築過程、城郭立地の自然地理的環境、さらに石の切り出し現場であった小田原周辺から伊豆半島にかけて、ありし日の姿を偲ばせる数々の史資料を探索する。様々な表情を見せる江戸城の姿を、多くの写真とともに描き出す。
いわゆる学術書です。江戸城の石垣という極めて限定された対象について、歴史、資料、刻紋、石丁場と多角的に調査した結果を考察している。江戸城研究や石垣研究する方におすすめします。
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[目次]
第一章 江戸城修築の経過
一 市街地の造成
二 慶長期の修築工事
三 元和期の修築工事
四 寛永期の修築工事
第二章 江戸城修築の記録と考古資料
一 江戸城の地理的環境と造成
二 天守台・天守閣
三 明暦大火と金石文資料・石垣
四 元禄十六年の大地震と石垣金石文
五 「江戸城御外郭御門絵図」と石垣枡形
六 石垣の刻銘・刻印
七 「慶長拾九年」・「寛永元年」銘の擬宝珠
八 発掘された江戸城
第三章 伊豆の石丁場
一 伊豆の石丁場
二 標識石と境界石
三 「駿州・豆州・相州・御石場絵図」と尾張家石丁場
四 採石技術とその道具
五 特徴的な大名丁場
六 「石曳図屏風」の解釈と修羅・石船
七 刻印石
八 相州・豆州以外の地域の石丁場