発行元:愛知中世城郭研究会
発行日:2000年6月初版
ページ数:424P
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
1988年に結成された愛知中世城郭研究会の機関誌第5号。愛知県の中世城館跡調査の協力などを経て、機関誌も中世城郭研究の基礎となる縄張図中心の論文となっている。とにかくすごいボリューム(ページ数)です。高田徹氏編集の最終刊。
愛知県近郊の城郭に興味ある方は以下のページへ。品切れにならないうちにどうぞ。
愛知中世城郭研究会 出版物ホームページ
[目次]
苗木城の建築
金山城と犬山城の瓦 -兼山町歴史民俗資料館所蔵資料から-
美濃揖斐城について
飛騨国大野郡の城郭について -その小規模城郭を中心に-
近世初頭における岡崎城縄張りの変遷 -天守及び廊下橋周辺の検討から-
三河国田原城藤田曲輪跡の再検討
三河伊奈城の縄張りについて
三河の寺内と寺内町に関する一考察
瀬戸市内中世城館調査報告
尾張旭市新居城について
尾張藩内台場の構造について
石神館跡・大館城跡(秋田県協和町)について -地方における升形虎口の事例紹介-
維新史料による城郭史研究について ~仙台藩の城郭(要害)研究を中心とした一試論~
栃木県における敗戦前の城館研究 -『下野史談』・『栃木縣史 古城址編』を中心に-
遠江岡崎城について
中央構造線(旧秋葉道)沿いの城 -地蔵峠から杖突峠の周辺部にかけて-
大和楢原城について
丹波国多紀郡東部の中世城館構造と在地勢力 -荒木・籾井・波々伯部氏関連の城郭から-
丹波位田城について
安芸・備後福島領の城郭石垣の刻印について -福島氏に関わる石垣刻印-
伯耆鏡山城の縄張り -関氏の城郭考-
城郭遺構にみる九州征伐 -筑前西部における城郭の変容過程-
織豊系城郭の発達史 -要塞研究的視点による新縄張り研究の試論-
織豊系城郭における虎口プラン変遷案作成の試み -千田嘉博「織豊系城郭の構造」の研究視点を継承して-
近世城郭における丸馬出について
『正保城絵図』 注記中の城郭用語
史料紹介 翻刻「結城御城地見分覚帳」