松阪 城と城下町 天守閣建設をめぐって

松阪 城と城下町 天守閣建設をめぐって
出版社:光陽出版社
発行日:1994年10月初版
ページ数:62P
著者:久松倫生
定価:971円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
1980年代松阪市で話題になった松坂城天守閣再建問題について、当時市議会議員であった著者が関わった反対運動の流れをまとめたもの。観光資源としての城=天守閣という安易な考えを見直し、歴史と文化を生かす町づくりをめざしたひとつの町の記録として興味深く読める。
発行部数が少なかったのか、書名を「城と城下町」としながらも城郭案内とは違った視点の内容であるためか、すでに新書は入手困難であり、さらに古書の流通も極端に少ないようである。ようやく古書で見つけて入手した。
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[目次]
Ⅰ松阪の町と天守閣問題
Ⅱ松坂の町づくりと氏郷
Ⅲ近代都市形成と楽市令
Ⅳ「松阪城」天守閣建設についての諸問題
Ⅴ天守閣再建は文化たり得るか
Ⅵ歴史をみる視点について -城下町シンポジウムに参加して-
Ⅶ松坂城の実態 -松坂城発掘調査説明会に参加して-
Ⅷ具体像なき再建に疑問
Ⅸ天守閣論議の問題点
Ⅹ歴史と文化を生かす町づくり