発行元:小谷城址保勝会
発行日:1988年3月初版
ページ数:54P
著者:中村一郎
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「故中村一郎先生は、小谷城跡の麓湖北町大字丁野出身で、早くから『戦国大名浅井氏と小谷城』をテーマに研究され、小谷城跡やその関係の中世城郭を精力的に調査されており、特に小谷城跡の研究では第一人者でありました。また氏は小谷城跡の保護・保存にも力をそそがれ、保存団体である小谷城址保勝会の再建に中心的な役割をし、以来保勝会の事務局長として保存・啓蒙活動を進められ大きな業績を残されました。」
地元の人ならではの小谷城に関する論文集である。保勝会会報に載せられたものが中心であり、なかなかまとまって入手できるものではないので、小谷城や浅井氏を研究する人は一冊持っていても損はないであろう。
購入は、滋賀県湖北町のホームページからメールで申し込むことができる。
湖北町 刊行物ホームページ
[目次]
第一章 戦国大名浅井氏と小谷城
一.史跡小谷城跡
二.小谷城の盛衰
三.初代城主浅井亮政の旗上げ
四.小谷城下へ馳せ参じた湖北の小豪族や農民
五.近江守護六角定頼の来攻
六.緒戦で武名をあぐ・少年城主浅井賢政(長政)公
七.美影寺川の合戦
八.浅井長政とお市の方の結婚
九.運命をかけた姉川の戦い
十.浅井長政と結んだ江北の一向一揆
十一.浅井氏の最後
第二章 小谷城跡とその支城跡の調査
一.小谷城の過去と未来
二.小谷城跡の土塁
三.小谷城月所丸の発見
四.小谷城大野木屋敷の発見
五.広大な寺域の小谷城観音寺跡
六.小谷城の城下町
七.丁野山城跡
八.岡山城中島砦
九.浅井時代の佐和山城
十.小谷山上の城址碑