出版社:サンライズ出版
発行日:2007年2月17日初版
ページ数:63P
著者:中井均
定価:840円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「彦根城をはじめて訪れたのは中学3年生のときでした。そのとき購入したのが昭和44年に再版された、中村不能斎の『彦根山由来記』でした。その後様々な彦根城に関する書籍を目にしましたが、未だにこの由来記を超える彦根城の書物には出会えません。彦根藩士であった著者の思いが由来記に込められているからでしょう。
本書は平成の由来記のつもりでまとめてみました。遠く足元にも及ばないと思いつつ、近年の城郭研究、特に城郭構造から彦根城に迫ってみました。いかがだったでしょうか。彦根城は建物だけではなく、その土木工事にこそ魅力が満載されています。」あとがきより
ポケットサイズの彦根城解説本。彦根城の縄張りこそ見てほしいという著者の思いが伝わってくる。彦根城築城400年祭の開催に当たり、ぜひ一冊持って訪れたい。
[目次]
彦根城を歩く
佐和口多聞櫓
馬屋・内堀の石垣
表御殿
鐘の丸から天秤櫓へ
太鼓門櫓
本丸・天守へ
天守石垣
天守内部
西の丸三重櫓
西の丸堀切と登り石垣
山崎郭
米蔵
大手門口
黒門口から井戸郭へ
玄宮園・楽々園槻御殿
御門跡
旧西郷屋敷長屋門
郭外を歩く
屋敷地
寺町界隈
商家・足軽組屋敷
佐和山城跡を歩く
彦根城略年表