東京都千代田区 文部科学省構内遺跡Ⅱ 史跡江戸城外堀跡発掘調査報告

文部科学省構内遺跡Ⅱ
編集:文部科学省構内遺跡調査会
発行:霞が関7号館PFI株式会社、大成・新日鐵・日本電設・三菱重工業共同企業体
発行日:2005年3月31日
ページ数:カラー図版4P+167P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回調査しました文部科学省構内遺跡は、その江戸城の外堀の一画にあたります。この地域の外堀は寛永13年(1636)に江戸城修築の総仕上げとして築かれました。現在、遺跡周辺の外堀は埋め立てられ、かつての姿をうかがうことはできませんが、文部科学省の構内には石垣の一部が保存され、国史跡江戸城外堀跡として保護されてきました。今回の調査により文部科学省構内の地中から史跡に続く石垣や外堀が良好な状態で遺されていることが確認できたことは、遺跡周辺の歴史や景観を考えるうえで、たいへん大きな成果でした。」

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[目次]
第1章 遺跡周辺の環境
 第1節 地理的環境
 第2節 歴史的環境
 第3節 第1次調査の概要
第2章 調査に至る経緯と調査経過
 第1節 確認調査の経緯と経過
 第2節 第1次調査の経緯と経過
 第3節 第2次調査に至る経緯と経過
第3章 調査目的と調査方法
 第1節 石垣調査の目的と調査方法
 第2節 遺跡発掘調査の目的と調査方法
第4章 基本層序と盛土層序
第5章 江戸城外堀跡石垣確認調査
 第1節 石垣確認調査の概要
 第2節 確認された石垣
第6章 埋蔵文化財発掘調査
 第1節 近世以前の調査
 第2節 近世以降の調査
 第3節 出土遺物
第7章 自然科学分析
 第1節 古環境の推定
 第2節 版築土の由来
 第3節 石材の用材検証
第8章 文部科学省構内遺跡の調査成果
 第1節 外堀西側地域の変遷
  1.史料にみる外堀西側地域の変遷
  2.検出された遺構と内藤家上屋敷
  3.近代の調査地
 第2節 遺跡周辺の外堀の変遷
  1.寛永13年の外堀普請
  2.明治期以降の外堀
  3.文部科学省分館建設に伴う改変
 第3節 調査成果に見る外堀
  1.地形の改変
  2.寛永13年の外堀
  3.外堀周辺の環境変遷
  4.001号遺構の構造と環境