編集・発行:愛媛県土木部道路都市局都市整備課、愛媛県松山地方局
発行日:2003年2月
ページ数:カラー図版15P+263P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「道後公園は、松山市の中心部松山城から直線で東に約2km、JR松山駅から東へ3.5km、市内交通の起点である伊予鉄松山市駅から北東へ約2.5kmの距離にあり、石手川が道後平野に流れ出て形成した扇状地の右岸に位置する小さな独立丘陵である。道後公園内には、市内観光の拠点松山市立子規記念博物館があるほか、大正及び昭和期には温泉浴場があり、また昭和25年には、古くから明治中期まで道後温泉で使用されていた「石造湯釜」(県指定有形文化財)を公園内に移設し湯釜薬師としてまつられたり、道後温泉の源泉があるなど、温泉にも縁が深い。公園は、中世湯築城跡のほぼ全域を包含する範囲で、その形状は外堀を含め南北350m東西295m、中央部は海抜約70m(比高約30m)の丘陵地となっている。昭和62年に道後動物園を閉園し、旧動物園区域は日本庭園として整備することとして、昭和63年度から埋蔵文化財調査を行った。」
湯築城である道後公園の整備完了に関わる報告書であり、道後公園の整備の計画・設計図・経緯などを掲載する。整備に先立ち徴された湯築城の歴史や城主、発掘調査成果なども簡潔に掲載する。
[amazonjs asin=”4886214959″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”湯築城跡―伊予道後の中世城館 (日本の遺跡)”]
[目次]
Ⅰ 道後公園・湯築城跡の概要
1.道後公園の現況
2.道後公園・周辺の歴史
3.埋蔵文化財調査の概要
Ⅱ 整備工事に至る経過
1.整備事業の経過
2.復元整備の方針設定
3.復元施設の設計考察
(1) 復元根拠
(2) 武家屋敷の平面構成
(3) 武家屋敷の復元形態
(4) 門の復元形態
(5) 土塀の復元形態
Ⅲ 整備工事の概要
1.概要と留意点
2.整備施設リスト
3.復元工事の工程
Ⅳ 工事経過
1.復元工事
(1) 武家屋敷1・2
(2) 門
(3) 土塀
(4) 土塁・堀
(5) 道路・排水溝・池
(6) 各種復元施設
(7) 平面表示・柴垣
2.その他整備工事
(1) 復元区域内工事
(2) その他区域工事
3.展示工事
(1) 展示工事概要
(2) 湯築城資料館内の展示
(3) 武家屋敷1内の展示
(4) 武家屋敷2内の展示
(5) 土塁展示室内の展示
(6) サイト展示
Ⅴ 復元施設図面抄
1.武家屋敷1・2
2.門・土塀
Ⅵ 関連記録・資料
1.整備事業の経過
2.整備関係者
3.経費の記録
4.搦手門立体復元の検討
5.史跡指定
6.その他