出版社:郷土出版社
発行日:1992年10月初版
ページ数:246P
監修:小和田哲男
定価:15,534円+税
オススメ度:★★★☆☆
「静岡県下には、古代末期の武士団の居館から、明治維新によって廃城となった近世の城まで、およそ750余の城館があったといわれている。この数は、遺構がはっきりしていなかったり、文献や地籍図なり土地の伝承等によって確認される数で、もちろん、今後の調査研究によって増えることは考えられるが、かつて、駿河・遠江・伊豆の三か国から成っていた静岡県域における分布状況は、全国的にみて平均的なところと思われる。さて、本書では、静岡県域のうち、駿河と伊豆二国を扱っている。駿河は、戦国時代、今川氏-武田氏-徳川氏と支配者が代わり、それぞれの戦国大名ごとに築城術も異なり、全国的な城郭史の研究の上からも注目されている地域のひとつである。」
書評:
駿府・伊豆地域の城館を概観する手引きとして最適な一冊となっているが、特に総論における時代的背景を含めた城館の推移の論考は役に立つものである。
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[目次]
総説 駿河・伊豆の城
第一章 伊豆の諸城
韮山城 山中城 下田城 丸山城 修善寺城 堀越御所
深根城 白水城 安良里城 鎌田城 日向館 柏久保城
狩野城 大見城
コラム 戦国時代の伊豆の侍たち
第二章 東部の諸城
葛山城 深沢城 興国寺城 沼津城 長浜城 足柄城
葛谷城 後藤屋敷 大平新城 泉頭城 駿河戸倉城
南一色城 長久保城 千福城 大畑城 南条城 大宮城
白鳥山城
コラム 発掘調査の所見から見た畝空堀と三日月堀
第三章 静清の諸城
駿府城 蒲原城 小島陣屋 安倍城 久能山城 丸子城跡
北松野城 荻殿城 台山城 横山城 江尻城 渋川館
清水城 賤機山城 持舟城
コラム 手抜き城?と刻印
第四章 志太の諸城
田中城 小川城遺跡 葉梨城 朝比奈城 花沢城 石脇城
朝日山城 潮城
コラム 呪いの世界
駿河・伊豆城郭史年表
各地の諸城分布図