出版社:郷土出版社
発行日:1994年9月初版
ページ数:207P
監修:小和田哲男
定価:13,592円+税
オススメ度:★★★☆☆
「遠江は城郭史の観点からみて、全国的にいっても注目すべきところである。今川・武田・徳川という、戦国時代を代表する三つの勢力がぶつかりあい、特に、武田・徳川の抗争にかかわって築かれた城は、戦国期城郭の最高傑作といっても決していいすぎではない。もちろん、そうした三大勢力以外の国人領主クラスの築いた城にもみるべきものは多く、遠江は中世城郭・近世城郭の宝庫である。さきに、同じく郷土出版社から私の監修で「駿河・伊豆の城」が上梓されたが、本書とあわせ、二冊で静岡県の城630城を取り扱ったことになる。現在確認されているところでは、静岡県の城はおよそ750であり、この二冊で、ほぼ全貌をつかむことができるのではなかろうか。」
書評:
同社の他の城シリーズに比べるとコラムが少なめで城郭辞典という性格が強い。総説は遠江国の城郭の変遷について、時代的背景とともにさっと外観できてとても良い。
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[目次]
総説 遠江の城
第一章 西遠の諸城
浜松城 犬居城 宇津山城 二俣城 鳥羽山城 三嶽城
大平城 千頭峯城 松下屋敷 佐久城 篠ヶ峯城 樽山城
光明城 井伊谷城 中日向城 久頭郷城 若子城
第二章 中遠の諸城
掛川城
コラム 掛川城天守閣の復元
天方城 久野城 中泉御殿 中泉陣屋 見付端城 掛川古城
松葉城 高藤城 飯田城 岡崎城 城之崎城 馬伏塚城
社山城
第三章 東遠の諸城
横須賀城 高天神城 諏訪原城 横地城 勝間田城 小山城
相良城 高田大屋敷 相良古城 東中居館 滝境城 新野城
堤城 黒田代官屋敷
遠江 城郭史略年表
遠江国城郭分布図