出版社:郷土出版社
発行日:1988年10月初版
ページ数:342P
編者:小穴 芳実
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
信濃史学会研究出版部の企画なる信濃史学会研究叢書の一つとして、信濃諸地域の山城・平城をいくつか選んで「信濃の山城」を出版することにした。城郭についての研究は戦前に「長野県史跡名勝天然記念物」の報告書にいくつか載せられており、また、戦後も新しい文化財保護法に基づいて長野県史跡として調査報告が出されている。近年圃場整備や高速道路などの開発によって城館跡の破壊されることもあって、文化庁、県教育委員会の企画のもとに中世城館跡の悉皆調査が行われ、昭和58年に「長野県の中世城館跡-分布調査報告書-」が刊行されている。本書はこの中からいくつかの山城・平城を取り上げて調査研究し、史跡としての記録保存をするとともに、これを紹介して文化財保護に役立てようとするものである。
信濃の山城を31城取り上げ、所在地、位置・地形、標高、遺構、交通案内などの項目でまとめられています。発行部数のためか古書としてもなかなか入手が難しいです。
[目次]
はじめに 館から城郭・山城へ
東信
相木城
稲荷山城(桜井山城)
前山城
内山城
岩尾城
戸石城
塩田城
北信
葛山城
吉窪城
小柴見城
古山城
矢筒城
中信
林城
桐原城
熊井城
平瀬城
田沢城・光城
塔原城
中塔城
小岩岳城
隠小屋(殿様小屋)
三日市場城
小谷城
妻籠城
南信
上原城
桑原城
小坂城
竜ヶ崎城
大島城
神之峰城
駒場城