編集・発行:中野区教育委員会、中野城山遺跡調査会
発行日:1991年11月1日
ページ数:62P+図版29P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「中野城山居館跡はそういった伝承の地の一つとして、江戸時代から城山と呼ばれ、中世城館跡として知られてきました。特に、城主については、堀江兵部をはじめとして、平忠常・平将頼・平重俊・太田道灌など多くの伝承が残されています。このたび、この伝承の地である中野城山居館跡を発掘調査する機会を得まして、居館跡の証である土塁跡、建物跡、井戸跡などを調査し、多くの成果をあげることができました。」
書評:
かなり広範囲が発掘調査され遺物や遺構が数多く発見されています。図版2の1909年事典の航空写真に透明な地形図を重ねたページは、道路が往時と重なり、城の位置がよくわかります。
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[目次]
Ⅰ 発掘調査の経過と調査方法
Ⅱ 遺跡の位置・周辺の遺跡
Ⅲ 層序
Ⅳ 遺構
1 土塁
2 東側段部
3 中央硬化面部
4 西側基壇部
5 土塁下層の遺構
6 居館跡下層の遺構
Ⅴ 遺物
1 居館跡関連遺物
2 縄文時代の遺物
3 近世・近代の遺物
Ⅵ 城山居館跡の全体像とその変遷
1 遺構群の時期的分別
2 城山居館跡の全体像
3 館の主について
4 年代観とその変遷について
Ⅶ まとめ