著者:白峰旬
出版社:新人物往来社
発行日:2010年10月
ページ数:190P
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大名が改易・転封で居城を去る際に、幕府はどのように指導し、実際にどんな手続きをしたのか。また、大名家ではどのように対応し行動したのだろうか。改易・転封の実態を史料により明らかにする。」
城郭の本は数あれど、城の受け渡しについての本は珍しい。元記事は専門論文なので手軽にいうわけには行きませんが、本のサイズは手軽な文庫サイズです。
[目次]
第一章 改易処分による大名居城の受け取り・引き渡し
第一節 寛永九年の熊本城受け取り
第二節 寛文六年の宮津城受け取り
第三節 天和元年の高田城受け取り
第四節 元禄十年の津山城受け取り
第二章 通常転封による大名居城の受け取り・引き渡し
第一節 吉田城の受け取り(永宝三年)と引き渡し(正徳二年)
第二節 正徳二年の古河城引き渡しと吉田城受け取り
第三節 天保七年の浜田城引き渡し
第四節 天保七年の棚倉城受け取り
第五節 慶応三年の白河城・棚倉城・川越城の受け取り・引き渡し
第三章 江戸時代における大名家格と城郭
「土芥寇讎記」における「居城」・「居所」表記