木曽義仲と濃飛の人々

木曽義仲と濃飛の人々
著者:梅田薫
発行:美濃文化財研究会、八百津地方史研究会
発行日:1995年8月初版第二刷
ページ数:277P
定価:2,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書はいわゆる市町村史などのような歴史書ではない。この地域に伝えられてきた『米田庄・肥田軍記』『苗木伝記』などの伝承や物語りを多く採用した。伝承も一端の真実を伝えていると思うし、また、読み物としてはこのほうが面白い。この地域に伝えられてきた江戸時代の戦記物などはお目にかかる機会もない。このような読み物のほうがかたぐるしい歴史書より、気楽に読めるという利点もあるし、案外、真実を伝えていると思い採用したものである。」
古書で入手したがまだ地元では購入できるようだ。木曽義仲と書名で謳っているが、木曽氏に関する記述は全体の5分の1ほどで、大部分は前書「信長の中濃作戦」に含まれなかった戦国期の美濃地方の武士の家系に関することです。


[目次]
第一章 木曽義仲の軍団
 一、木曽義仲
 二、木曽氏
 三、太布登神社
第二章 可児・加茂の永禄、天正時代
 一、「苗木伝説」
 二、「米田庄 肥田軍記」
 三、肥田氏
 四、大脇氏
 五、岩井氏
 六、杉原千畝
 七、川辺の地名と伝承
 八、小山の観音様
 九、県大明神勘請由来
 十、解脱山善恵寺
 十一、斎藤妙椿
第三章 織田信長の尾北平定作戦
 一、犬山諸城の落城
 二、「信長公記」
 三、伊木山城
 四、鵜沼城
 五、猿啄城(勝山城)
 六、犬山城主・小田信清
第四章 快川紹喜
第五章 尾張藩と木曽川
第六章 各氏の出自