著者:松島正見
発行:足利城物語出版後援会
発行日:1971年8月15日
ページ数:110P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「私はこう考える。なつかしい故郷、それは郷土人のものでなければならない。それ故、郷土史についても、これが少数の史家の独占物であってもならないし、また高価な、読みにくい、骨とう品的な存在にしてしまってもならない。一般大衆が、よろこんで読み、たやすく手に入り、安価で、ちょっとポケットにも入るようにし、少しでも、生活にプラスになるようなものでなければならないと信じている。」
まえがきにある著者の思想に感銘を受けた。内容は史実を簡潔に並べていくというもので、「物語」とはいえ、小説のような虚実が入り込んでいるわけではない。郷土の歴史を学ぶに本当にちょうどよいものであろう。著者は本書の先に「桐生城物語」を書いているようですが、すでに40年前の小冊子となってはなかなか入手は困難なようです。
[目次]
一、足利の名前
二、足利城築城
三、藤姓足利城主のなやみ(重盛の巻)
四、足利城主のなやみ(頼朝の巻)
・・・
二〇、長尾城主登場
二一、金山城と横瀬氏
二二、桐生氏の城
二三、小俣氏と渋川氏
二四、菱城と細川氏
二五、館林城と赤井氏
二六、宿敵北条氏
二七、怪敵上杉謙信
二八、徳川の新政と足利