編集:東京国立近代美術館遺跡調査団
発行:東京国立近代美術館遺跡調査委員会
発行日:1991年5月6日
ページ数:523P+図版125P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
東京国立近代美術館の地価収蔵庫を新設するにあたり調査されたもの。10年もの長期間に渡った発掘調査であったようで、本書もとても分厚い。その分、書名となっている近世の竹橋門だけでなく、その前史時代の遺構遺物も詳細に調査され掲載されている。発掘調査にあわせ、文献調査も行われており、竹橋門地区における総合的調査報告といえる。
[目次]
第1章 序説
Ⅰ.調査のいきさつ
Ⅱ.遺跡の位置と環境
Ⅲ.発掘調査の経過
Ⅳ.遺構および層序の概観
第2章 遺構および遺物
Ⅰ.近世の遺構および遺物
Ⅱ.中世の遺構および遺物
Ⅲ.古代の遺構および遺物
Ⅳ.古墳時代の遺構および遺物
Ⅴ.弥生時代の遺構および遺物
Ⅵ.縄文時代の遺構および遺物
Ⅶ.先土器時代の遺物と遺構
第3章 自然科学的分析
Ⅰ.江戸城石垣の産地推察にともなう岩種判定
Ⅱ.竹橋門地区出土の脊椎動物遺体
第4章 竹橋門地区における考古学的調査にともなう諸問題
Ⅰ.竹橋門地区における「樋状剥離を有する尖頭器」の製作をめぐって
Ⅱ.北部東京湾岸における土錐の様相
Ⅲ.史料からみた竹橋門地区
第5章 総論
江戸城竹橋門地区の考古学的考察
発掘後記
あとがき