編集・発行:武生市教育委員会
発行日:1986年3月31日
ページ数:58P+図版11P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「小丸城跡は、昭和31年3月に福井県指定文化財の史跡として、野々宮廃寺跡と併わせて指定を受けている遺跡であります。今回調査を実施したのは、二の丸巽櫓の南に位置する外堀で、調査の契機となったのは、民間会社と土地所有者による開発行為にかかるものでありました。県内の平城としては、営まれていた時期が確定され、その遺構を顕著に確認できる、唯一の城郭跡の破壊が惜しまれました。しかし、これらの発掘調査によって得た成果は大きく、学術的にも大変貴重な資料を得ることができ、新たな発見もありました。」
前田利家、不破光治とともに、柴田勝家の与力として小丸城に入った佐々成政の居城。野々宮廃寺と城域が重複しているが、遺跡図を見ると以前訪れたときは残存部分をすべて見てはいないようだ。調査自体が25年も前のことであるので、当時とは姿が変わっているのかもしれない。
[目次]
第Ⅰ章 遺跡の概要
第1節 調査に至る経過
第Ⅱ章 周辺の環境
第1節 地理的環境
第2節 歴史的環境
第Ⅲ章 小丸城と佐々成政
第1節 織田信長の越前進攻
第2節 佐々成政
第3節 小丸城城郭跡
第Ⅳ章 小丸城関連の出土遺物
第Ⅴ章 調査経過
第Ⅵ章 遺構と遺物
第1節 遺構
第2節 遺物
第Ⅶ章 まとめにかえて