発行:今井書店
発行日:1967年11月20日
ページ数:134P
著者:河井忠親
定価:350円 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は島根大学山陰文化研究所の研究成果を市民向けに平易にまとめて発行するシリーズの一冊です。松江城をテーマに築城までの経緯と現状について触れていますが、平易すぎることはなく、40年経過した今でも十分に参考になる内容です。とかく注目される現存天守のみならず、石材や木材の調達場所に関する項を設けるなど学術的要素も残しています。
[目次]
第一章 富田城から松江城へ
第一節 開府以前の松江
第二節 堀尾氏入部までの富田城
第三節 堀尾氏の入国と松江移城
第四節 城地の選定と忠氏の夭折
第二章 松江城の構築とその後
第一節 松江城の規模とその天守
第二節 築城工事の開始と経過
第三節 天守閣の構造とその築城
第四節 築城用の石材
第五節 天守閣の建築用材と瓦
第六節 城下町の建設
第七節 松江大橋の架橋
第八節 松江城の沿革
あとがき