木舟城跡発掘調査報告 -範囲確認調査報告-

木舟城跡発掘調査報告 -範囲確認調査報告-
発行・編集:福岡町教育委員会
発行日:2002年3月29日
ページ数:108P+図版14P
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「木舟城跡は、天正13年(1585)11月に発生したとされる天正大地震によって壊滅的な被害を受け、城主前だ秀継夫妻の命を奪った悲劇の城としてその名が知られています。福岡町はこの城の範囲確認を目指し、平成8年度『木舟城跡調査検討委員会』を設け、発掘調査はもちろんのこと文献調査・電気・レーダー探査など総合的な調査を継続して行ってきました。調査の結果、これまで『幻の城』と形容されることもあった木舟城の範囲を確認することができました。発掘調査により発見された遺構や多彩な出土遺物は、戦国時代の木舟城の姿を現在に伝える貴重な資料となるものです。」
天正13年の天正大地震によって倒壊した木舟城は、長い間その範囲が不明であった。本書はその範囲調査を多角的に行った成果が収録されている。2009年8月29日の高岡市立博物館の特別講演会の会場で購入しました。
後日、高岡市福岡歴史民俗資料館でも販売しているのを見つけました。


[目次]
第1章 調査の概要
 第1節 調査に至る経緯
 第2節 過去の発掘調査
 第3節 木舟城跡調査検討委員会
第2章 遺跡の概要
 第1節 遺跡の立地と地理的環境
 第2節 遺跡の歴史的環境
第3章 調査の成果
 第1節 電気・レーダー探査
 第2節 簡易ボーリング調査
 第3節 発掘調査
 第4節 考察
第4章 結語
付章 文献・自然科学調査の成果
 1.戦国末期における木舟城と城下町の復元研究 -黒人石黒氏の盛衰と城下町の様相-
 2.木舟城推定地で検出された地震の痕跡
 3.石名田木舟遺跡出土遺物の自然科学分析
 4.富山県石名田木舟遺跡出土漆器の科学的分析