出版社:中央公論新社
発行日:2002年1月初版
ページ数:301P
著者:谷口克広
定価:840円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
家督を継いだ19の年より本能寺に没するまで、織田信長は四方の敵と戦い続けた。初期には、劣勢を覆した桶狭間の戦いのように少数精鋭の部隊を自ら率いて戦い、後には、浅井・朝倉氏攻めや対本願寺戦のように、羽柴秀吉らの部将を配して多方面にわたる戦線を同時に指揮した。際だった戦功者ぶりを示す戦略や戦術への考察も併せ行い、天下統一の基礎を作った信長のすべての戦いをたどる。
[目次]
序章 天正元年八月十三日
第一章 信長の軍団
一.軍団を構成する家臣たち
二.信長の親衛隊
三.能力によって抜擢された部将たち
四.宿将たちの軍団の形成
第二章 信長の合戦
第一節 上洛への道
一.尾張一国制覇へ向けて
二.美濃斎藤氏との戦い
三.上洛と畿内平定
四.伊勢北畠氏との戦い
第二節 元亀年間の苦闘
一.朝倉・浅井氏との戦い
二.信長包囲網の形成
三.将軍追放と近国平定
第三章 本願寺を敵として
一.恨み重なる長島門徒
二.越前一向一揆殲滅戦
三.本願寺攻め
第四節 四方の敵との戦い
一.武田氏との戦い
二.上杉氏との戦い
三.丹波・丹後の平定
四.毛利氏との戦い前哨戦
第五節 近付く国内統一
一.伊賀の平定
二.山陽・山陰での戦績
三.北陸での戦績
四.武田氏討伐戦
終節 信長の最後
第三章 信長の戦略・戦術
一.信長の外交戦略
二.効果的な戦いのための戦略
三.信長の戦術
第四章 信長を継ぐ者
一.豊臣秀吉の戦略・戦術
二.徳川家康の戦略・戦術