出版社:信濃毎日新聞社
発行日:2009年3月
ページ数:220P
編者:長野市民新聞
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「一般庶民や農民は、川中島の戦いをどう生き抜いたのか。戦闘に追い立てられた農民の嘆きや戦いの社会的背景にスポットを当て、“もうひとつの川中島”を解明する。『長野市民新聞』連載を書籍化。」
最近は地元の中世史がさかんに研究されているが、本書も長野県北部地域の郷土書である。上杉謙信と武田信玄の争奪の舞台となった川中島にあって、地元部将たちの動向については近年急速に研究が進んでいるが、本として出版されているものは少ない。そういう意味でも本書は貴重な存在であり、元が新聞掲載記事であるので簡潔にまとめられている。
[目次]
はじめに
序章 川中島とは
第一章 川中島の戦い
第二章 決戦の前史
第三章 地域国人たちの栄枯盛衰
第四章 村人たちの戦い
第五章 善光寺・戸隠とのかかわり
第六章 戦国時代の城と合戦
第七章 川中島の戦い伝承地
第八章 戦いがもたらしたもの
附章 直江兼続と信濃侍
資料 謙信・信玄、景勝・勝頼略年表
あとがき