出版社:日本城郭資料館
発行日:1969年7月
ページ数:238P
著者:室岡博
定価:450円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「景家の居城のあった柿崎町に居られる室岡博氏は、はやくから郷土の傑士柿崎景家の研究をして来られたのでしたが、近頃、上杉謙信が多くの人々の関心を高めてゆくにつれて、謙信と景家をはじめ柿崎一族との関係について、事実とは大分違う理解がひろがってゆくのを憂えらて、ここに『柿崎景家』という一書を上梓されることになりました。」
戦国大名に関する研究書は多いが、その家臣となると近年こそ研究が進んできているが、当時の状況としては非常に珍しいものであったろう。柿崎景家は上杉謙信の家臣として、その戦場には必ず姿があったことは近年では知る人も多いが、その研究書は今でもほとんどない。本書はそういう意味では貴重な書であるが、古書としても流通量が非常に少ないのが残念である。
[目次]
柿崎一族
若き日の景家
国内統一
東国の勇将へ
景家の武功
景家の最後
景家と天室光育
景家についてのこぼれ話
柿崎系譜
柿崎氏の領地と城館
特別紀行
祖母のはなし
楞厳寺について
英雄の権化
上杉謙信遺跡案内
越後国内
北陸路
川中島周辺
関東
年譜
越後上杉・長尾氏および足利氏・関東上杉氏の関係年代表
上杉謙信年代表
柿崎和泉守景家年譜
あとがき