出版社:梓書院
発行日:2004年8月初版
ページ数:210P
著者:荻原忠行
定価:1,700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「全国城郭で唯一『祈念』の名を持った福岡城祈念櫓。八幡大正寺から福岡城に再移築された現在の祈念櫓は、本当は月見櫓が改変された櫓ではないだろうか。石田耕古画伯の『二つの大手門』絵画を分析し、その謎を解き明かす。 」
福岡城の謎について数々の著作を持つ荻原氏の一冊。5年前くらいの刊行にもかかわらず、発行部数が少なかったのだろうか?長い間入手が非常に困難となっている。
[目次]
Ⅰ部 大正寺建立と玄外和尚
一章 小倉藩と小笠原家
二章 「大正寺建立縁由記」
三章 「如意録」ノート
四章 「大正寺移転建立之縁由記仮草稿」(玄外和尚手記)
五章 玄外和尚の「両櫓」とは
六章 大正寺通玄閣観音堂元祈念櫓の棟板写しについての疑問
七章 昭和三十二年文化財指定と結論
八章 昭和期・平成期の福岡城址
九章 福山城・岡山城・松本城の月見櫓
Ⅱ部 福岡城の櫓の推移について
一章 明治期の城郭と文化財保護
二章 福岡城祈念櫓
三章 鉄物櫓の爆発と姿を消した月見櫓
四章 福岡城の月見櫓跡発掘調査報告書
五章 吉田治年勤事之章十四
六章 大正期の福岡城址
Ⅲ部 上の橋大手門と下の橋大手門について
一章 福岡城大手門
二章 石田耕古画伯
三章 「福岡市埋蔵文化調査報告書 第七七二集」
四章 石田耕古画伯が寄贈した「二つの大手門」絵画