発行:神戸新聞事業社
発行日:1973年11月3日、2000年9月1日再版
ページ数:145P
著者:前山純三、菅保
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
神戸市櫨谷町にある端谷城に関して、土地の所有者である前山氏と、明石史話会会長の菅氏による郷土史という視点で城跡と周辺で展開された合戦についてまとめた書である。平成12年に城跡として再整備されたことを記念して再版された。市販されたものなのか、小部数で関係者に配布されたものであるのか不明であるが、端谷城を知るには貴重な本であろう。周辺の砦跡についても触れられている。
[目次]
序文
戦国城について
端谷城
まえがき
第一章 端谷城の遺構
一、城の位置
二、城の形態
三、中核部としての本丸、二の丸
四、南の堀切りと土塁
五、通路
六、侍屋敷跡
七、西の壇
八、城の外核防衛線
九、乏しい水利
第二章 防衛上の支城(砦)
一、城ケ谷砦
二、福谷砦
三、池谷砦
四、菅野砦
五、高和砦
六、城ケ市砦
七、高畑砦
第三章 三木合戦
一、三木合戦始まる
二、衣笠載景等別所氏に味方す
三、秀吉三木城幕下の諸城を攻める
四、野口城の戦い
五、神吉城、志方城の攻防
六、秀吉平井山に本営を置く
七、高砂城の戦い
八、三木釜山城完全に包囲さる
九、平井山の戦い
十、丹生山、淡河城の戦い
十一、大村の合戦
十二、三木釜山城の最後
十三、別所長治等城兵の命に代る
第四章 端谷城の戦い
第五章 衣笠氏の事蹟
第六章 衣笠氏の系図
第七章 その後の衣笠氏の一族