発行:明治大学考古学博物館
発行日:1998年6月1日
ページ数:24P
編集:明治大学記念館前遺跡調査団
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「明治大学では1993年に駿河台地区(A地区)の再開発を決定し、1995年にはいよいよ着工のはこびとなった。この地区にはかねてから4000石の旗本中坊氏の屋敷跡等が存在することが知られており、事前の調査が必要とされてきた。そこでA地区の建設工事に伴い、文化財保護法第57条第1項に基づいてA地区明大通り側前庭において3ヵ所の試堀を行ったところ、その一部から江戸時代の遺構が発見され、このため発掘調査を行うことになった。発掘調査の結果、建物跡やそれに付属する諸遺構および多量の陶磁器・漆器など当時の生活用具が出土し、旗本中坊氏の長屋門付近の生活空間や500石前後の旗本屋敷に関する良好な資料が得られた。」
書評:
掲載されている写真がカラーで見つかった遺構の様子がはっきりと分かる。藩政期の旗本屋敷の規模をうかがい知れる良好な資料です。
[目次]
1.江戸時代の駿河台
2.文献からみた記念館前遺跡の住人たち
3.南側の屋敷地
胞衣埋納遺構
地下室(5号遺構)
土坑(26C号遺構)
土坑(27C号遺構)
便所
溝(1号溝)
4.北側の屋敷地
地下室(356号遺構)
土坑(262号遺構)
門
5.暮らしのさまざまな道具
6.まとめ