出版社:文芸社
発行日:2008年10月初版
ページ数:246P
著者:木原溥幸
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「平賀源内の郷土・讃岐の江戸時代の様子を、丹念な史料の調査を重ね、不確かな推量や独断を排して再現。高松城下町、金毘羅、村と農民、塩飽など、かつてそこにあった人々の暮らしを伝える。」
著者が香川大学を退職するのを機に自らの論文を集めて発行した「地域にみる讃岐の近世」(美巧社)の中から江戸時代の讃岐(香川県)の歴史を特徴づけるものを選んで収録している。論文集といえば高額になるものも多い中、手頃な価格で讃岐という特定の地域を知ることができる良書であろう。高松城下町や大坂城石切丁場など城愛好家に興味深い記事が並んでいる。
[目次]
第一章 高松城下町
1 城下町の発展
2 城下町の取引
3 高松上水道と城下町の災害
4 高松藩校
第二章 金比羅
1 門前町の成立
2 別当金光院
3 門前町の商業
第三章 村と農民
1 香東川の水争い
2 砂糖作り
3 農民と軍事
第四章 塩飽
1 塩飽の廻船
2 塩飽勤番所
第五章 小豆島
1 大坂城石切丁場跡
2 江戸時代の災害