出版社:吉川弘文館
発行日:2009年1月初版
ページ数:314P
著者:市村高男
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「15世紀末の公方家、管領家の抗争の中で幕が上がる戦国の動乱。北条、越後上杉、武田氏が台頭するなか、千葉、小田、佐竹氏ら東国諸氏は、独自の地位を築く。武士団を中心に『東』の戦国時代を大きなスケールで描く。 」
[目次]
プロローグ 東国論と戦争論
Ⅰ 戦国世界の世界 -明応の乱から永正の乱へ-
1 伊勢宗瑞の登場と伊豆・相模
2 山内・扇谷上杉氏の抗争と古河公方家の内紛
3 旧族領主層の内部抗争
4 上野の旧族と山内上杉氏家臣の動向
5 戦国状況の開幕
Ⅱ 戦国合戦の展開 -大永・天文の乱の時代-
1 北条氏と両上杉氏の抗争
2 房総の天文の乱と第一次国府台合戦
3 河越城の攻防と両上杉氏の没落
4 常陸・下野の天文の乱
5 戦国合戦の展開
Ⅲ 北条・上杉両氏の相剋と東国領主
1 常陸・下野の政局と北条氏の房総侵攻
2 北条氏と上杉謙信の抗争
3 第二次国府台合戦と房総
4 佐竹氏と南奥・下野
5 上杉謙信の退勢と上野・武蔵
6 北条・上杉氏同盟の成立とその衝撃
7 東国の地域統一への胎動
Ⅳ 関東統一と天下統一の競合
1 北条氏の北進と反北条連合の形成
2 佐竹氏と南奥の戦局
3 常陸・房総の戦局
4 反北条連合と織田信長
5 本能寺の変の衝撃
6 北条氏の攻勢と反北条連合
7 終焉に向かう東国の戦国
8 東国の戦国合戦と地域性
エピローグ 残された課題