編集・発行:石川県立郷土資料館
発行日:1977年6月1日
ページ数:38P
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近代日本の出発点となった明治維新は、薩長土肥の西南雄藩の主導権によるものとされています。とすれば、全国三百近い諸藩のほとんどが、なすすべもなく維新を迎えたということになりましょう。くわえて、加賀藩は日本一の大藩であったため、従来幕末期の行動は維新に乗り遅れた代表と目され、そのことのみが問題視されてきたきらいがあると思います。今回の展示は、幕末激動期の郷土の社会状勢を概観していただこうとするものです。」
昭和52年6月1日から7月10日まで同館で開催された春季特別展図録。写真はすべてモノクロであるが、明治時代の水をたたえる金沢城百間堀、囲いのない七稲地蔵など貴重な写真が掲載されています。
[目次]
1.はじめに
2.藩体制の動揺
3.黒羽織党の台頭
4.藩末の世相
5.海岸の防備
6.加賀藩と明治維新
7.北越戦争
8.幕末関係年表
9.出品目録