編集・発行:高梁市教育委員会
発行日:1992年3月
ページ数:130P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「備中松山城の約750年間の歴史は、日本の歴史の動きにつれて波乱を極めており、それぞれの時代の必要と役割りによって、城というものの内容や意味をいくたびか変えています。すなわち、大松山の城だけ意味した時代、大松山と小松山とを連ねたものを意味した時代、臥牛山全体にわたる城や砦を意味した時代、小松山の城だけを意味した時代といった具合です。この史跡備中松山城跡は、高梁市にとどまらず、日本の城郭史上の貴重な存在であり、大切な文化財でありますので、立派に保存・活用し後世に残すことは、我々の使命であると考えます。そうしたなかで、史跡備中松山城跡をどのように保存し、活用していくかという問題を、今回の事業により方向づけていただいたことは、誠に意義深く感謝にたえません。」
書評:
備中松山城の整備計画をまとめた報告書ですが、当時の現状が史跡範囲遺構図や写真からよく分かります。当城に関する古文献も収録されており、貴重な資料となっています。
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[目次]
本編
序説
1 保存管理計画策定の目的
2 保存管理計画策定の経緯
Ⅰ 史跡備中松山城跡の概要
1 高梁市と臥牛山
2 備中松山城の歴史、備中松山城関係年表
3 文化財指定
4 修理及び整備の経過
5 現状変更
Ⅱ 史跡備中松山城跡の現況と課題
1 指定地の現状
2 遺構分布調査と問題点
3 天然記念物の「臥牛山のサル生息地」としての現況と課題
4 自然休養林・高梁川上流県立自然公園としての臥牛山の現況と課題
5 管理施設等の整備状況及び問題点
Ⅲ 史跡備中松山城跡保存管理計画
1 現状変更の規制
2 指定範囲について
3 民有地の公有化について
Ⅳ 史跡備中松山城跡整備計画
1 史跡備中松山城跡の位置付け
2 整備の基本方針
資料編
1 備中松山城関係史料
2 備中松山城関係絵図