日本の遺跡31 志波城・徳丹城跡 古代陸奥国北端の二城柵

日本の遺跡31 志波城・徳丹城跡 古代陸奥国北端の二城柵
出版社:同成社
発行日:2008年10月初版
ページ数:194P
著者:西野修
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「相互の距離が近いうえに、水害がもたらした移転という背景を持つため、親子、兄弟のような城柵だと言われる志波城跡と徳丹城跡。そうした連続性や関連性がある2つの城柵を考古学的に分析し、特性を究明する。 」
前号に続き、古代城柵である。城柵の中心的存在であった多賀城と北へ延びていった前線にあった志波城と徳丹城。多賀城跡と2冊でおすすめします。
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[目次]
Ⅰ 以って蝦夷に備える
 1 城柵とは?蝦夷とは?
 2 城柵設置の目的
 3 史料にみえる城柵 -城柵の分布
 4 母なる北上川
Ⅱ 岩手の三城柵の歴史的背景
 1 胆沢城
 2 志波城
 3 徳丹城
 4 志波城移転と徳丹城造営
Ⅲ 三郡の設置とその母体
 1 志波村の古墳群と集落
 2 遺跡からみた志波城設置以前
Ⅳ 志波城跡 - 最大の城柵
 1 研究史 -太田方八丁遺跡から志波城跡へ
 2 国指定史跡と保存管理計画の策定
 3 志波城跡の発掘調査成果
Ⅴ 徳丹城跡 - 最小の城柵
 1 研究史 -まぼろしの徳丹城はいずこに
 2 国指定史跡
 3 徳丹城に先行する官衙
 4 徳丹城跡の発掘調査成果
Ⅵ 志波城と徳丹城 - 最大の城柵から最小の城柵へ
 1 志波城と徳丹城の歴史的評価
 2 徳丹城の廃止
 3 徳丹城廃止後のこの地域
Ⅶ 過去から現在、そして未来へ
 1 志波城のとりくみ
 2 徳丹城のとりくみ