新発田城跡発掘調査報告書(Ⅰ~Ⅲ区) 新発田市埋蔵文化財調査報告第11

新発田城跡発掘調査報告書(Ⅰ~Ⅲ区) 新発田市埋蔵文化財調査報告第11
編者・発行:新発田市教育委員会
発行日:1987年3月27日
ページ数:46P+図版14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「新発田について語る時、まっ先に浮かぶ言葉は『城下町』ということであろう。その象徴とも言うべき重要文化財の表門と隅櫓は、端然とした切り石積みの石垣とともに、四季おりおりの風情が堀の水面に映え、古を偲ぶよすがとなっている。この度、その新発田城で初めて発掘調査が実施され、これまで知られていなかった事実が、幾つか明らかとなった。構築物としては、江戸時代の礎石を持つ建物や井戸などであり、今後、伝世されている藩の日誌などの古文書の解読が進めば、それらに関する記録も見つかるかもしれない。出土品は圧倒的に陶磁器が多く、江戸時代に九州伊万里あたりで作られた製品が目立つという。そんな中にあって、戦国時代の新発田氏に係わる可能性のあるものも含まれていたということは、注目される。」

[目次]
第1章 発掘調査に至る経過
第2章 遺跡の位置と環境
 1.遺跡の位置と周辺の古地形
 2.新発田氏と溝口氏の新発田城
 3.新発田城と発掘地点
第3章 調査の概要
 1.発掘調査の方法と経過
 2.遺物整理作業について
第4章 Ⅰ区の遺構と遺物
 1.層序
 2.遺構
 3.遺物
第5章 Ⅱ区の遺構
第6章 Ⅲ区の遺構と遺物
 1.層序
 2.遺構
 3.遺物
第7章 まとめ