発行元:滋賀県立安土城考古博物館
発行日:2008年10月11日
ページ数:99P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「乱れた戦国の世を統一に導いた三人の天下人 -織田信長・豊臣秀吉・徳川家康には、共通点も多いと言われています。その一つが、それぞれが死去した後に、神として祀られるようになるという現象です。道なかばで京都本能寺で倒れた信長は、すぐには神になりませんでしたが、生前から神として祀られようとしていたことが、キリスト教宣教師の記憶に記されています。天下統一をなし遂げた秀吉は、京都東山に豊国大明神として祀られましたし、江戸幕府を打ち立てた家康は、東照大権現として日光をはじめ全国に鎮座しています。本展では、三人の天下人の神格化を巡る歴史や背景を、残された画像や資料から、考えてみたいと思います。」
本書は、平成20年10月11日より11月16日まで開催された秋季特別展の展示図録です。貴重な資料の数々がカラー写真で掲載されています。安土城考古博物館で購入できます。
安土城考古博物館ホームページ
[目次]
総論 「天下人を祀る -神になった信長・秀吉・家康-」
プロローグ -神の像・人の像-
信長・秀吉・家康 神格化年表
一、信長の「死」と供養
二、秀吉の「死」と豊国大明神
多賀大社本秀吉像の復元模写制作
三、家康の「死」と東照大権現
エピローグ -遅れて神になった信長-
列品解説
出品目録